コクピット モリオカ

岩手山を仰ぎ見る盛岡市郊外、国道４号線沿いのコクピットモリオカさんは、今から24年前、全国で９番目のコクピットとしてオープン。「開店当初は当時の時代背景もあって、ダートラリーやジムカーナなどを楽しまれるお客様が多かった。扱う車もGTRやシルビアなどが主流でしたね。でもお客様と共に店も年齢を重ねていきますと……当然、扱う車種も変わってきますよね。今はファミリーカーや輸入車がとても増えているんですよ」と店長の及川由幸さん。特に輸入車の足回りやカーナビ、オーディオ取付けなどに関し、好評を博しています。ベンツ、BMW、ルノー、アルファロメオ等々、取り扱い車種も幅広い。ただ地方都市にいながらこうした多くの輸入車のカスタマイズに対応するには、苦労が多いのも確か。「情報が大切ですよね。地元のディーラーさんからそうした情報提供をいただくのはもちろん、首都圏の同業店さんとのパイプを大事にして、最新の技術を店に導入するよう、常に努力しています。それでも新型車の場合、お客様に時間をいただかなくてはいけないような時もありますけど」。店長はじめ、スタッフの努力の甲斐もあって、現在ではディーラーからお客様を紹介していただくような事も多い。盛岡市で輸入車のことならコクピットモリオカ、そんなイメージができつつあるようです。「技術的な面でお客様から信頼いただけるのはとても嬉しいです。10年ほど前から輸入車のお客様が増えはじめ、いまでは６割強が輸入車。近くに輸入車に特化している店がなかったこともあって、ここまで増えてきたのかなと思いますけど、ぼくらの取り込んでいるサービスがお客様の心に届いていると思うと励みになりますね」。お客様の話をよく聞き、作業を着実に進めていく、常連さんでも初めてのお客様でもそうしたきちんとした対応を心がけているという。その真摯な姿勢こそがなにより店のいちばん大切な部分なのかもしれません。