タイヤスクエアミツヤ

強みである専門性を武器に

　知多半島の東側にある愛知県西尾市一色町。その国道247号線沿いに店舗を構えられているタイヤスクエアミツヤさん。専門性の高いプロショップではありますが、驚くべきは新規来店者の割合が９割近いということです。
　「前身の会社を事業継承という形で私が引き継いだのですが、先代の社長が『今後の主流はネット通販。持ち込みが一般的になるなら、そのタイヤを売る側になった方がいい』ということを言われたのを機にインターネットを活用してきました。ネット販売が始まった黎明期からなので、20年ほどになりますね。もともと私はパソコンが大好きで、子供の頃から自分でプログラムを組んだりしていた経験も大きかったですね」
　そうお話されたのは代表取締役社長の三矢信仁さん。接客時のモットーについては「ホスピタリティを大事にしている」と言います。
　「リアル店舗においては、予約制で待ち時間をなくしたり、『来て良かった』とお客様に気持ちよく帰っていただくのは基本中の基本ですが、私たちが最も大事にしているのは、専門店らしく専門性を全面に出すということです。中には小難しくて話の内容が分からないとおっしゃられる方もおられますが、そういうお客様にも経歴の長いスタッフが分かるまで説明させていただいております。輸入車やビッグキャリパーをお求めのお客様に対しても、絶対的な品揃えと知識で対応しています。あと、インターネット上のレビューから学ぶことは本当に多いです。なぜそのようなレビューをお客様がされたのか？ スタッフ全員でそうしたレビューやクレームを共有して、会社全体で改善できるよう取り組んでおります」
　今後も現状を維持することに全力を注いでいかれるという三矢さん。「長く継続するためにはバランスが最も大切。それを崩したくないんです」。