PIT HOUSE INOUE

『お客様の立場で考える』を実践

新東名高速道路の新城インターを降りて約５分、国道151号線沿いに店舗を構えられているPIT HOUSE INOUEさん。創業は1947年（昭和22年）、今年でなんと75周年を迎えられた奥三河エリアの老舗です。
「外車や４ＷＤ専門店といったような尖ったお店ではなく、基本はタイヤ屋さんですが、オーディオから足回り、エアロパーツまで、あらゆることに対応できるよう心がけています。『ホイールさえ良ければタイヤなんて何でも良いんだよ』『タイヤは適当でオーディオにお金をかけるべきだ』といった具合に、自分たちが得意とする商売のテリトリーだけにお金をかけさせるお店もありますが、うちの場合は車１台についてトータルで相談でき、コーディネートできるので、ひとつの店ですべてバランス良く完結できるところがうちの強みだと思っております」
お話いただいたのは代表取締役の井上勝詳さん。接客へのこだわりは、目先の商売だけを追いかけないことだそうです。
「長くやっていると、うちのお店とお客様の間にひとつひとつ違うストーリーが生まれます。例えば、長年のお客様とそのお孫さんが、お互いうちに来ていることを知らずに店頭でばったり遭遇してビックリされたり、結婚されてドレスアップを離れていたお客様が、子供が手を離れたのでカムバックされたり──。だからこそ、目先の商売だけを追いかけたくないのです。お客様の立場より、お店の都合での商売は、お客様はいずれ離れて戻って来てはくれません。接客業でよく言われる『お客様の立場で考える』というのを、言葉だけでなく本気で考え実践することが大切だと思いますし、これからも常に、お客様の立場で考え続けていきたいと思います。
私の長男が店を継ぎたいと言ってくれているので、目指すは100周年ですね」