タイヤ館 相模原

東京圏の西側の境に位置する相模原市。ここは神奈川県内で独特の特徴を持つ、タイヤショップ激戦区です。相模原市一帯は神奈川県で最も雪が多く降る降雪地区。これから冬場にかけて繁忙期を迎えます。
　競合店が多いこのエリアで堅調な売上を上げているのが当店。さぞ積極的な販促をしかけているかと思いきや、「うちは“売らんかな主義”ではありません。どちらかといえば控え目というか、お客様に選んでいただく姿勢です」と山口店長。
　店に入って気付くのは商品が決して多くないことです。「当店はオートショップではなく、タイヤショップです。必要なものが必要なだけあればいい。お客様のニーズを見極め的確に応えられるようタイヤ専門店としての強みを磨いていくことが大事だと考えています」。
　あふれんばかりの商品を並べる大型店もある中、商品一つ一つに気を配り、在庫は少なく、徹底的に無駄を省く営業方針。商品の回転が良いため店頭ディスプレイをこまめに変えられ、店がさらに活性化していく好循環が生まれています。
　また、他の店では手に入りにくい商品も扱っています。たとえば、エンジンの中をきれいにするWAKO'Sの吸気系洗浄剤。取扱店が少なく、県外からこれ目当てのお客様も訪れるとのこと。コアな客層に応えることで、一般層にも口コミで評判が伝わっているようです。
　「あと大切なのは、顧客満足度を上げるため接客の基本を守ることです。タイヤ館は全国に約500店ありますが、この基本をきっちりやるのは意外と難しいんです」。戦略的な商品構成とお客様との接点づくり。盤石の店づくりで激戦区を乗り切ります。