ミスタータイヤマン前橋六供店

完全地域密着型店舗――今の時代においてはすごく勇気がいり、また根気がなければ続かない展開の仕方と言えますが、だからこそやり甲斐もあります。
　オープンして1年半のミスタータイヤマンさんは、まだ地元の人たちが生活道路としてあまり使用していない、新しく整備され始めている街道沿いに店舗を構えています。近隣は住宅が並び、駅も高速道路のインターチェンジからも遠距離。タイヤ・ホイールの販売以外にも、足回り全般からオイル、バッテリー交換などの業務を手がけていますが、住宅地の真ん中を拠点とするのは高リスクです。
「最初の1年間は月に1500～2000枚のチラシを手配りし、今年は新聞の折り込みを利用しています。それですぐに大きな反応があるかと言えば、難しいのが現状です。でも地元密着である以上、認知度を上げるために続けています」
　リサーチから周囲の住人は30代以上、年配家庭の比率が多いそうです。新しいもの好きの若者に比べて、信頼感を得るのがとても難しいと石田さんは話します。
「昔ながらの付き合いっていうのが、どこの地域にもあると思うんです。その中で信頼を得ていくためには、やはり細かい配慮が重要になってくると思います。例えば当店では、タイヤ購入されたお客様に100km点検を実施しています。100km走行後のタイヤの外傷やエア圧をチェックするサービスです。オイル、バッテリー、ワイパー点検をして、現状を説明したりも。またスペアタイヤのエア圧チェックも積極的にやらせてもらっています。ほぼ規定の圧に達しておらず、これではいざというときに使えない状態。結局、そういうことを積み重ねていけば、クチコミで信頼感は地域に浸透していくと私は思っています」