小西タイヤ

　すぐそこに男鹿半島が見える秋田市土崎港に店舗を構えておられる小西タイヤさん。外観はブリヂストンタイヤショップですが、実際には国内の全メーカーとミシュラン、ピレリ、コンチネンタルのタイヤを扱う専門店です。店舗に入ると、カー用品を一切置かれていない徹底ぶりが印象的です。
　「タイヤ、ホイールのみで勝負しているんです。基本的には地元密着で作業の８割くらいは一般的なタイヤ交換ですが、ドレスアップやカスタマイズの要望に応えていきたい思いもあるので、店舗の半分を使ってホイールを飾っています」
　お話いただいたのは店長の菊地奨弥さん。近くには量販店や老舗のタイヤ屋があり、競争率は低くありません。その中で他店との差別化を図るためには、やはり接客が大切だと菊地さんはおっしゃられます。
　「接客はマンツーマンですから、丁寧かつ親切にというのは常日頃からスタッフに伝えています。
お客様のニーズに合わせた提案、予算になるべく対応して満足していただくのはもちろんですが、同時に安心感をお届けすることも大切にしています。たとえばタイヤ交換後、ホイールナットがしっかりと締まっているか、お客様に傍で見てもらいながらトルクレンチで締めていくようにしています。扱うタイヤについても、国内メーカーとミシュラン、ピレリ、コンチネンタルに絞り、安全の観点から中国製は取り扱っていませんし、組み替えもお断りしています。最終的には、安心して車に乗ってもらうことが我々が望むことなんです」
　力を入れている通信販売部も含めればスタッフは30人。１店舗人数としては多いと感じますが、菊地さんは今後もスタッフ育成を続けていき、全員が一定レベルを超えるスキルを身につけられた暁には、人口が多い都市部に２店舗目を出したいと考えられているそうです。