タイヤ館 佐野

2年半前に内装を大きくリニューアルされて、いまは地元の人やファミリー層の集客が増えたというタイヤ館佐野店さん。「もともとスポーツ系が得意なお店だったのもあり、以前は入りにくい雰囲気がありました。女性の方やファミリーが入りやすい雰囲気を作るために、売り場面積を減らしてでも、待ち合い室をあえて広めにしてキッズルームも設置しました。ゴムのニオイが苦手な女性もいますので、店内のタイヤ展示数もしぼりました」。お話しされた望月一磨店長は、そうして間口を広げつつも、オープン当初から引き継ぐ「こだわり」は大事にしていると言います。現在のホイールの展示数は100アイテム以上。昔スポーツカーに乗っていたけど、結婚してやむを得ず今はミニバンに。でも、部品にはこだわりたい、デザインや色は好みのものを選びたい──そういったお客様をうならせるものをそろえ、接客においては「売ること」が最終的なゴールではないという意識をスタッフ全員で共有されておられます。「来店前から具体的な考えを持たれている方はまれで、スタッフと相談する中で欲しいものが見えてくることが常です。ですので、お話をしながらこちらがニュアンスをくみ取って、最終的にお客様が望むものを見極めていくという、その過程をすごく大事にして、時間を割くようにしています。そして、何よりホイールというものを大事にしています。単なる部品じゃなくて、ホイールは走行性能や燃費にも影響する大切なものなんですよ、と。見た目だけでなくクオリティ、メーカーの考え、特徴も必要であれば説明します。1回1回の接客に時間はかかっていると思いますが、そこをあえて時間かけて量販店との差別化を図っています。最終的に取り付けてニコニコして帰ってもらうことがゴールだと思っています。何より売っているスタッフがホイール好き、というのがうちの強みかもしれません」。