イエローハット伊那店

南北に幹線道路が走り、その周辺に住宅が集まる上伊那郡。チューニングショップや地元の方々をがっちり捕まえている専門店など、周囲に競合店が少なくありません。そんな中で競争していくための秘訣を佐藤芳智店長さんに今回は伺いました。
「創業からようやく10年。認知度も上がってきて、客数の確保はできています。だからと言って、地元なのにまだまだ知らない方も大勢います。メーカーに協賛してもらってイベントやキャンペーンをやってきましたが、それだけではカバーできない部分もあります。いろいろ知ってもらうための努力として、来年の春先にはインチアップやドレスアップ系をからめてやってみようかと計画中です。そういうことの積み重ねが大切ですよね」
　地域的に、冬場はどうしてもスタッドレスがメイン。毎年のごとだが、対策や対応には常に敏感になっていないといけない。
「昨年が早かったので、そのぶん今年は売り上げが遅れそうな気がするんで、勝負を賭けていかなければと思って9月中旬ぐらいからスタッドレスの予約を受け始めました。それが徐々に軌道に乗り始めてる感じですね。ただ夏タイヤがまだ売れていて、いつ完全に冬に切り替えるのかっていうタイミングを計っているところです」
　お客様が求めるもの、そしてその時期を見極めていく先見の目が必要なのです。接客においては、どんな対応を意識しているのでしょうか？
「徹底しているのは、『挨拶だけはどの店にも負けないぐらい元気よく』だけです。今日来てもらったお客様に今日買ってもらうよりは2度でも3度でも来てもらえるような、やわらかい雰囲気を出せればと思っています。たとえ小物であっても何かを探しているようなら声を掛けて、小物でも親身になって相談に乗ってくれる……そういう雰囲気がお客様の信頼につながるんだと思います。値段だけでお客様を呼ぶのは、インターネットがこれだけ普及している今は難しいですからね。そうじゃなく、ここで買おうと思ってもらえるものが店舗の中にあれば、お客様は足を運んでくれるはずです」