タイヤガーデン上尾中央

埼玉県上尾市の国道17号線沿いに店舗を構えるタイヤガーデン上尾中央店さんは、他のタイヤ・ホイール屋とは少し違った様相で営業されています。ピットフル稼働の町のタイヤ屋さんという雰囲気ではなく、店舗内にはタイヤの在庫がびっしり。「この場所で始めて34年ぐらいですが、12年前まではグランドスラムとして営業していたんです。その時はチューニングパーツメインで、時代とともに徐々にお客様が減り、もう一度原点に立ち戻ろうという思いで11年前からタイヤガーデンとしてタイヤ、ホイールを売ることに専念し始めたんです。ただ、従業員が自分を入れてふたりになり、この10年でお客様も減ってきたこともあって、今はタイヤやホイールの卸しが6割ぐらい。卸しに力を入れていかないと生き残れない、そう判断したんです」。お話しいただいたのは代表の橋本隆生さん。もちろん勤務するふたりともに自動車整備のスキルは高く、分担しながら町のタイヤ屋さんとしての役割もしっかり果たしています。
　「ただ、タイヤ・ホイール交換は土日が多くて平日は卸しの仕事がメインで、受注して発送作業をしたり、配送したりに追われています」。来店されるお客様は常連が8～9割で、残りはその知り合いなど。橋本さんは「34年もやっていて顔見知りが多いから接客もいい加減」とお話しますが、電話対応などを少しうかがうだけで一件一件愛情を込められているのは明らかでした。
　「今は宣伝もしていないし、雑誌への広告も打っていません。11年前にチラシをまいたのが最後ですかね。そのチラシをまいた時はすごくお客様が来てくれましたが、ふたりだとやはり手が回りません。一時のために従業員を増やすこともできないので、うちはうちらしく現状の業務のなかで、今後も業績を伸ばしていくしかないですね。あまり努力しないで（笑）」。