グランドスラムBM7

店舗に入ると温かい声が響き渡るグランドスラムBM7さん。量販店とはひと味違ってマニュアル化されていない、どこか親しげな雰囲気に包まれています。今年で創業20年、以前とは店舗の印象が大きく変わったとお話してくれたのはマネージャーの石川和紀さん。
　「まだ峠やサーキット走行がアツかった頃は、走行会を主催したり、店の前にシャコタンのスポーツカーがいつも並んでいました。今では考えられませんが、普通のお客様にとっては入りづらい店だったと思います」。
　そのスポーツカーのブームが去った後は、地元密着型で女性ひとりでも入れる雰囲気へと変わっていったそうです。「基本であるタイヤ屋であるというのを認識してもらわないことには地元密着ではやっていけません。だから、店舗の外にタイヤを並べるようになりました。まずは店に入ってもらってタイヤ1本、パンク修理からでも来ていただかないことには車検や足回りといったところまでは広がりません。店舗内に展示してあるレカロシートは試座できて、待ち時間中に座っていただき『レカロって何？』というところから始まって『実は楽天スタジアムや飛行機内にも使われていて、長時間でも疲れにくいんですよ』という会話が、これまでレカロと接点のなかった人にその良さを伝えられたりします」。
　とは言っても“地域密着型のタイヤ屋さん”だけでは厳しく、プラスしてややマニアックな独自性を出す努力もしています。「オリジナルブランドとしてエアロパーツやホイールも出していますし、ルーフにカーボン調のラッピングをするフィルムもオリジナルで出してきました。インターネットを使って告知してきた結果、かなり遠方からのお客様にも来ていただいています」。スポーツカーに乗られるリピーターの方も多い中、そういった努力で新規のお客様も増えているそうです。