k-one TOYAMA（ケー・ワン コーポレーション）

　黄色い外壁、赤いカウンター、日差しが降り注ぐサンルーフ。まるでサーフショップのような雰囲気の個性派カーショップ。実際、夏にはサーフボード、冬はスノーボードなど、店内には遊びの道具が置かれていて、店の前でお客さんたちがバーベキューを楽しむこともあるという自由なお店です。
　オーナーはかつて、横浜ゴムのチームスタッフとしてF3などのレースに参加、WTCC（世界ツーリングカー選手権）ではマカオや香港など海外遠征にも同行し、1日に3000本のタイヤを組んだこともあるという本格派メカニック。地元FM局ではレギュラー番組を持ち、クルマに関する話題にとどまらず、ときにはリスナーの人生相談にものっている「ひとじぃ」こと佐藤仁二郎さんです。
「日本では、自動車は産業ですが、ヨーロッパでは文化です。そんなモータースポーツの本当の楽しさや、人とクルマとの付き合い方を、いろいろな人たちに広く知ってもらえたらうれしいです。クルマを通して人がつながり、仲間ができる。この店をそんな場所にしていきたいと思っています」と佐藤さん。
　クルマのビギナーに気さくに話しかけてくれる一方、走行会の開催のみならず、レーシングチームを組んでサーキットに参戦するなど、コアなファンにもトコトン応えてくれる懐の深いショップ。プロフェッショナルな技術と実績が頼りになります。アルファロメオの販売代理店でもあり、アルファオリジナルパーツもプロデュースするあたりは、職人としての一面の表れでしょう。
　「人情第一、ビジネスは二の次」と語る佐藤さん。敷居の高いプロショップではなく、あくまで一般ユーザーと一緒に「クルマの楽しさ」を追いかけていく。そんな遊び心と、クルマに対するプライドがあふれるアットホームなお店です。