タイヤ館 佐野

　東北自動車道の佐野藤岡インターから車で5分という場所に店舗を構えるタイヤ館 佐野店さん。群馬県太田市が近い場所柄、スバルユーザーが多いそうですが、数が減ったとはいえまだまだチューニング好きのお客様も遠方から来店されています。その理由を望月一磨店長はこうお話されました。
「従業員は4人です。男性3人、女性ひとりなのですが、私を含めた男性3人が車好きで、ひとりはGT-Rのチューニングに力を入れてきたスタッフで、私とピット長はドリフトの競技をかじってきた身なんです。そういった経験があるので、他店では断られるような要望にも、わりと対応できるのがうちの強みのひとつです。あと女性スタッフも5年勤務しているので、単なる事務員さんではなく、販売員としてお客様と同じレベルで会話ができるのも、接客においてはプラスになっていますね」
　タイヤ館 佐野店さんでは、この接客にかなりの時間を割くそうです。大切にしているのは「お客様の話をしっかりと聞くこと」だと言います。
「店として言いたいことは後回しにして、まずはお客様の話を聞いて、要望や期待値を汲み取る努力をするようにしています。たとえばもともとスポーツカーに乗っていたけれど、家族の事情でミニバンに乗り換えた人がいたとしても、外からそれは見えないわけです。そこで話を掘り下げていくと『実は昔……』とか『奥さんが許してくれる範囲で、なるべく良いホイールを装着したいんだよね』といった話が出てくるんです。平たい接客をしていたら、そうしたことも聞けないままお客様にこちらの提案をしてしまうことになります」
　値段勝負の競争に食らいつくのではなく、お客様の満足度を重視。他店と比べると接客時間は長くなってしまいますが、「お客様が気持ちよく買い物をできる店」に望月店長はこだわり続けたいと言います。