アウトブラン

顧客の潜在ニーズを満たす

山梨県中西部は中央市に店を構える「アウトブラン」さん。創業は30年前の1995年、バブルが弾けWindows95が世に出た頃。社長の小林さんは若い頃郵便局員として働いていたこともある珍しい経歴の持ち主で、そこから自動車のディーラーを経て20代後半で起業したそう。「当時グランドスラムの雑誌広告に載っていた『開業したい人募集』の記事を見て、無謀にも電話してみた所から始まりました。お店を構える資金もありませんでしたから、銀行巡りをして資金調達に奔走しましたね。無謀な若者に資金を貸してくれた信金さんに感謝ですよ」と語る社長の小林さん。開業当時は「グランドスラム甲府」の屋号で15年商売を続け、契約が満了となった2010年に「アウトブラン」として屋号も場所も一新したとのこと。「お客様はベンツやBMWなど欧州車が多いのはグランドスラム甲府の頃から。昔は『オートファッションimp』などの外車系雑誌に広告を出したりしていましたし、山梨にはあまり外車のディーラーが無いこともあり、地元はもとより長野からも来てくださいます。当時からヨコハマタイヤやレイズさんと組んで外車用のショップオリジナルホイールを企画して作ってもらったりしていました。グランドスラム時代は社員も4～5人いましたが、今は私含めて二人体制でじっくりとお客様の車に向き合っています」と語る。
　「お客様は経営者やお医者さんなど高所得の方が比較的多いこともあり、お客様の元へ車を引き取りに伺ってタイヤやオイル交換などのサービスをしてお返しすることもよくあります。お忙しい方ばかりですので、本当に喜ばれています。また、作業は基本的に予約制でして、病院のようにいついつの何時からとあらかじめ決めています。その方がお客様を待たせることもありませんし、こちらも丁寧に仕事ができるのでいい事ばかりです」とのこと。多忙なお客様だからこそ、時間を有効に活用してあげたいというマインドが現れているお店でした。