ラ・アンスポーツ

ラリーエンスージアストの聖地

　ラ・アンスポーツ（社名：（有）栄一タイヤ商会）は昭和32年創業、今年で68周年を迎える老舗ショップ。創業当時は、大型トラックやバスのタイヤ交換や整備を行っていたそうです。その後、乗用車（スポーツ車・外車）を扱うカーショップとなり、「ラ・アンスポーツ」という屋号を設けました。
　「車専門誌等で露出を増やしていき、カーショップとして成り立ち始めた1987年ごろ、フォーミュラ1のグッズを海外から仕入れ、雑誌やTV通販で販売するマーチャンダイジングの取組みを開始しました。そして1990年代に入った頃から日本車メーカーがWRCで活躍し始め、国内でラリーの人気が上がってきた頃にラリーカーショップを始めました」と語るのは店長の鈴木栄太さん。
　「その後、1996年にWRCを日本に誘致するためのWRCファンイベント「ワールドラリーカーズフェア」をWRC専門誌とのタイアップで開催しました。このイベントにはモナコ公国などにも協賛していただき、WRC誘致のための1万人の署名活動も行いました。そして、最終6回目の翌々年（2004年）、念願のWRC北海道が開催されました。また、WRCレプリカパーツの企画・開発・プロモーションも同時に行なっており、アルミホイールやワイドボディキット、ライトポッドなど、オンリーワン商品・オリジナル商品の販売や海外への拡販、他店舗との差別化を図るための新たなビジネスモデルの構築を行いました。
　現在は“ネオクラッシック”となりつつある、当時のラリーカーの整備やチューニング、新車・中古車・WRCレプリカ車の売買も始めています。もちろんオリジナル製品の開発は継続して行なっており、昨年はイギリスのSpeedline Corse社とエクスクルーシブモデルのホイールを2種類出しました。海外の代理店も増え、現在はアメリカ・イギリス・スペイン・カナダ・オーストラリア・インドネシア・タイ・台湾に代理店があります」
　休日にはSNSでお店を知った海外からのラリーファンが聖地巡礼的に何組もいらっしゃることもあるとか。そのファンは日本にとどまらずワールドワイドな広がりを見せているようです。