政策による援助で若干の上向き傾向になってきたクルマ関連であるが、国内外ともまだまだ厳しい状況が続く中で、『第41回・東京モーターショー』が2009年10月24日(土曜日)から11月4日(水曜日)迄の12日間に渡って、例年の通り千葉幕張メッセで開催される。
これに先駆けて、21日・22日と報道関係者、23日は特別招待者へ向けて公開された。
ショーの詳細等は各種報道で見られるから、小誌では違った観点でこのショーを考えてみた。

さて、今回の出展者は108社、2007年の前回が241社であったから、134社、55%もの出展者が減ってしまっている事になる。
会場に入る前に「会場案内」を手にするのであるが、当然のごとく北館、国際展示ホールは使用されず、東ホール、中ホール、西ホールの3ホールに108社が出展するレイアウトとなっている。
実際に会場に入ってみると、幼児くるま絵画展、モーターラウンジ、日本カー・オブ・ザ・イヤー30周年記念展、私の思い出の愛車写真展、等々と企業出展とは違ったブースが計11箇所、加えて通路もユッタリと幅広く取られており、134社もの出展減がショー事務局にとって如何に大変な調整をしたか、を物語っている。
また、このようなご時世であるから、各社のブースも節約型のシンプルなものであったから、今年4月に開催された『上海モーターショー』も取材してきた当人にとって、何と言おうか、語弊があるだろうけど『勢い』の差を感じてしかたないものであった。

ただ、今回のテーマは『クルマを楽しむ、地球と楽しむ。 Fun Driving for Us, Eco Driving for Earth.』に対しては、各社の環境への取組はアピールされていたし、四輪車&二輪車の最新モデル試乗会等も準備されており、来場者が五感で感じ、楽しめる配慮は良いことであると思った。

ショー自身は、寂しくなった、が正直なところである。休憩中に近くに居た人が「日本の自動車産業は駄目か?」等とした事を言っていたが、環境技術では世界をリードする日本であるから、需要がある世界各地でこれらの技術が活躍することは間違いないだろうし、世界の5大ショーと言われる東京モーターショーの規模が縮小したから、といって日本の自動車産業を悲観してはならない。
ただ、需要が期待できるところに費用を掛けるのがビジネスであるから、5大モーターショーの地図が変わってくる可能性があるのではないだろうか。

 
残念ながら出展者数は減ってしまったが、日本が誇る環境技術を目当てに世界中の人々が集まった。
 
 
スポーツとエコの融合!新時代のハイブリッドカー
「ホンダCR-Z」。一早い市販化が期待される。
 
 
電気の力を借りずとも、30.0km/hの燃費をマークする「ダイハツ イース」。こちらも市販化が待ち遠しい。
 
 
日本カー・オブ・ザ・イヤー30周年記念展では、懐かしい車から現在の車まで、受賞車が一同に勢揃い!
 
 
 
 
人気を集めていたゲームソフトの「グランツーリスモ ブース」。リアルな映像に体験者も大興奮の様子だった。   運転する楽しさと、所有する歓びを提案した「TOYOTA FT86」。車本来の魅力をアピールしたスポーツモデルだ。   ENKEI製ホイールを装着したスーパーGT参戦中の「スバル レガシーB4」。エコカー展示が多い中、来場者の注目を集めていた。
 
         
 
 
         
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