6月の中旬、17年ぶりに韓国(ソウル)を訪れる機会を得た。
降り立った空港は2001年3月に開港したばかりの仁川国際空港で、以前のそれとは比較にならないほど、綺麗で広大な空港であり、国の玄関(顔)としては素晴らしい。加えて首都ソウルまで一時間ほど走る高速道路も、国際玄関からの道程としてはスムースで素晴らしいものであった事は言うまでもない。
 正直、自分の脳裏に残る記憶はソウルオリンピック直後ながら、オリンピック景気の後、祭りの後といった、あまり活気を感じられない印象であるから、時が経って様変わりは当然と言えば当然である。
そんな印象をもったまま市内に向かったのであるが、林立する高層マンション、網の目のように張りめぐらされた高速道路、地下鉄網、そしてスタイルも良くなったクルマと、長い間来ていなかった事を痛感させられる風景ばかり。しかしながら、市内に入り表通りから一歩入った路地からは、以前の記憶同様の景色が飛びこんでくる。訪れたのはオートパーツ街。この通りには、何と80の店が軒を連ねているという。タイヤ&ホイール、バッテリー、ライト、etc。余談であるが、韓国にはペット街、バイク街、電気街等々そのジャンルで商店街を形成する文化があるらしい。(日本も同じと言えば同じであるが)
語弊があるけれど、この雑多な風景は東南アジアでも良く見かける光景であり、人間の活気・活力を感じられて、何となく元気が出てくるから不思議なものである。(東南アジア在住経験があるからもしれない)
 さて、ここのタイヤ&アルミホイールの店舗では日本でのトップモデルも置かれているが、メインの販売はリーズナブルでデザインをコピーした商品とのこと。そういえば、クルマは「黒塗りの4ドアセダンが売れ筋」とのことであるから、ホイールの売れ線もこの程度か?と頷けもするが、主役のクルマのスタイリングが以前のそれとは比較できないほど良くなってきているのに、何故ホイールは?と不思議に思えた点である。
そのうえ買いに来るお客さんはと言えば、価格の商談も終わり、タイヤ&ホイールを装着した途端に「ここまで来た高速代分を値引きして!?」とか「待っている間に昼食を摂ったから、その分値引きして!?」とか、全てが済んだ時にでも兎に角値切ろうとするようで、小売店としては頭の痛い慣習のようである。ただ、店主も違った類の店に行けば同じように、理由は様々値引きを要求するというからお互い様か。
韓国の人口は約4,600万人(2000年統計)、クルマの販売台数は112万台(2004年統計)、クルマの保有台数は1,182万台(2004年統計)としたデータがある。滞在中には、あまり、カスタマイズしたクルマをみかけなかったが、インチアップやローダウン、エアロといったカスタイマズのトレンドもきっと近い将来にポピュラーになるんだろうと!?と思いながら、帰りの飛行機の窓から地上を見ているうちに眠りについてしまった。

T.T。

雑多ではあるが、活気溢れるオートパーツ街の街並み。






今回、我々がお邪魔した「CLUB L.C.M.」様。
オートパーツ街でも有数のタイヤ&アルミホイール
ショップだ。






ENKEI GTC01も現地では高価ながら販売好調との事。






 
 
 実際のところオートパーツ街では、これ位の規模の
 店舗が主流のようだ。
    オートパーツ街 裏通りの広大な中古車展示場。
  その中古車展示場にパーツショップが集まり、
  オートパーツ街が形成されたという。
     店頭にあるピット。通行人に臆することなく作業する
   作業者の姿が印象的だった。        

Copyright © 2007 ENKEI Corporation All Rights Reserved.
ENKEI WEBPAGE ENKEI WEBPAGE