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多くの台湾企業は、すでに中国本土・東南アジア各国へ進出しており、このショーはアジアの自動車パーツ・アクセサリーの国際見本市という要素が強く、会場内には台湾製パーツに留まらず、中国製・タイ製・韓国製・香港製のパーツなど、アジア各国から出展された商品が所狭しと並び、世界各国からのバイヤーが訪れる国際色豊かなショーとなっている。我々ENKEIとしても台湾、中国、そしてアジアの国々でどのようなトレンドが起きているのか、大変気になるところだ。今回は、その現地からのレポートをお伝えしよう。

皆さん台湾製ホイールというと、どんなイメージがあるだろうか? 品質は良い、悪い? デザインは? どんなブランドがあるのか?・・・・意外と知られていないかもしれないが、現在日本で販売されているアフターマーケットホイールの70%以上が海外からの輸入品。その生産の中心は中国や台湾、東南アジアの国々となっており、皆さんが着ている洋服の殆どが、海外生産が中心となっているように、アルミホイールも海外生産が主流の時代となって来ている。

現在、台湾にあるホイールメーカーは全13社、それぞれは非常に小さな規模のメーカーだが、九州よりやや小さいこの島に犇めき合っている。台湾国内市場で消費される数量よりも大きな生産量は北米・日本・欧州等への輸出に大半が向けられている。

あれ?このブランド日本のメーカーのはずだけど・・・・と思っても、実は海外で生産されたものという事が良くある。日本の有名ブランドメーカーは、すでに海外に自社工場を持っていたり、しっかりと現地メーカーへ技術指導をし、日本の市場の要求や法的基準に合致した商品を海外で生産している。このような商品は海外生産と言っても、しっかりと管理された工場で生産された商品なので安心して使用することができる。

しかし、残念な事に一部のブランドやメーカーでは、粗悪品を生産したり、コピー品を生産したりと、まだまだ不安な商品を製造するケースもある。折角高いお金を払って購入するアルミホイールなので、どのような商品なのか、しっかりと見極める必要がある。初めて聞いたブランドやメーカーの場合、またコピーデザインの商品等は、お店の人にその商品の事をしっかりと聞く事をお勧めする。何と言ってもアルミホイールは重要保安部品。皆さんの命を預かるパーツなので品質の良い商品を御求めいただきたい。

このブランド品のコピーという文化は、中国・東南アジア共通の一つの文化のようなものになっているようだ。バッグ・時計等のコピー品が、これらの市場に氾濫している事をマスコミでも多く報道している。今後、各国の発展と共に知的所有権に関する意識も向上し、このような消費者を惑わすような商品が市場から無くなる事をENKEIも祈る。



 
 
会場内は各社のブースがぎっしり並ぶ。大規模ブースは無く、
中小のメーカーが主体である事が良く判る。


台湾に留まらず、東南アジア、中国のパーツメーカーも積極的
に出展。世界各国からバイヤーが集う国際的なショー。


中には東京オートサロンを意識したこの様な業者も…
日本と違いカメラ小僧は皆無。



各メーカーの承認を得た商品なのかどうか不明だが、
このような商品は多数出展されている。
ロゴは変えてあるが、こちらもCARLSSONのコピー商品。
会場内にはこのような商品を扱う業者もいる。
 
AC SCHNITZERのコピー商品。本物は鍛造ホイールだが、
これは鋳造製。ユーザーは見分けることが出来るのか?
 
頭文字Dを意識した「尾文字R」?どんな意味なのか?
台湾にはこの様なロゴの改造バージョンが多数ある。

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